一年六ヶ月の楽しかったニュージーランド生活。わざわざストレスフリーのニュージーランドから日本に帰ることにした理由
一年六ヶ月のニュージーランド生活
ニュージーランドに来てから、一年六ヶ月。
ぼくはニュージーランドでの生活にひとまず区切りをつけて、日本に帰ることにした。共にニュージーランドをラウンドした中古車のIsisも先日、友達に売ってきた。さよなら我が愛車。何度も何度もメカニックのお世話になったオンボロ車。一年三ヶ月でタイヤも八本変えた。ちょっとばかし感慨深かった。
長いようで短かったニュージーランドでの生活も、あと一週間で終える。ニュージーランドにいながら、ニュージーランドにまた行きたいと思っている自分がいる。
わざわざニュージーランドを離れる理由
ニュージーランドに来る前は日本の会社で正社員をやっていたものの心を病み、半ば亡命するような形でニュージーランドでの生活をはじめた。我ながら英断だったと思う。環境を強引に変えてしまうことで、心のバランスを取り戻せた。徒手空拳の海外生活を経て、本当の意味で自立することができたと思う。失うものもなかったから得るものしかなかった。英語は未だに自分にとって難しいものではあるけれど・・・。
ニュージーランドで生活することも考えてもみた。だけど、それはなんか違う気がした。ニュージーランドではやっぱり外国人にすぎず、日本のあの閉鎖的な空気感やシステムを蛇蝎の如く嫌っていようと、自分の母国は日本だということも分かった。それに日本の文化的な豊さにも気がついた。ニュージーランドは素晴らしい国だけれども、自分の一生の舞台ではないと思った。
新型コロナとオリンピックでパニクってる日本にわざわざどうしてこのタイミングで帰るの?と他の国のワーホリにも言われることも多い。だけど、もうニュージーランドで学べることは自分が充分と思えるほどには吸収し尽くしたと思うし、これ以上ニュージーランドに長くいても、気怠いままにすぎていくだけだと思った。リハビリは終わり、日本での生活を立て直す段階に入った気がする。いかに日本社会が新型コロナとオリンピックで混乱していようと、ニュージーランドに居残り続ける理由にはならない。自分の人生の駒を進めるためには日本に帰らないとはじまらない。これは極めて個人的な話。
やっぱり自分は日本人なのだと思った。