読書体験

【簡単に書評】伝説のジャンキー ウィリアム・バロウズの『裸のランチ』を読んだ【おすすめ度★★☆☆☆】

伝説の怪作 今回、紹介するのはウィリアム・バロウズの代表作『裸のランチ』。 裸のランチ (河出文庫) 作者: ウィリアム・バロウズ,鮎川信夫 出版社/メーカー: 河出書房 発売日: 2003/08/07 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (…

【簡単に読書録】亡命作家ミラン・クンデラの代表作『存在の耐えられない軽さ』を読んだよ【おすすめ度 ★★★★☆】

恋愛小説ではあるものの・・・ 簡単にあらすじ 小説の構成 人間の本質の部分をつく小説 恋愛小説ではあるものの・・・ 今回、紹介するのは、ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』 です。 タイトル、かっこよくないですか? 存在の耐えられない軽さ …

【簡単に読書録】超面白い!中島らもの『ガダラの豚』を夜も忘れて1日で読んだ!【読まないと損!】

ガダラの豚 1 (集英社文庫) 作者: 中島らも 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1996/05/17 メディア: 文庫 購入: 59人 クリック: 1,426回 この商品を含むブログ (212件) を見る 前は中島らもの『君はフィクション』を紹介しましたが、 その流れで中島らもの長…

【読書体験】ヘミングウェイはやっぱり素晴らしい 〜『清潔で、とても明るい場所』を読んで〜

ゴールデンウィーク中は、毎日ブログを更新することを目標としていたのに、 気がついたら、ゴールデンウィークなど、とうの昔に過ぎ去り、いつの間にか二週間近く更新が滞っておりました。OMG。 時の流れって早いね。 さてさて、ぼくの引きこもり生活はいよ…

【3分で読める書評】中島らも「君はフィクション」を簡単におすすめしてみる

君はフィクション (集英社文庫) 作者: 中島らも 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/07/16 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (4件) を見る 中島らもにハマりはじめたので、久しぶりに書評を書くことにしました。 まだ「頭の中がカユい…

【書評】カポーティの『ティファニーで朝食を』を読んでみた

ティファニーで朝食を (新潮文庫) 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/11/27 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 63回 この商品を含むブログ (103件) を見る 今回、書評するのは、トルーマン・カポー…

【書評】サリンジャーの『フラニーとズーイ』を読んでみた

フラニーとズーイ (新潮文庫) 作者: サリンジャー,村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (54件) を見る 今回書評するのは、サリンジャーの『フラニーとズーイ』です。 サリンジャーといえば、『ライ麦…

『アルジャーノンに花束を』に感動したので、その熱量だけで紹介してみる(ネタバレなし)

名作と名高い『アルジャーノンに花束を』ですが、先日初めて読みました。 感動したので、その熱量だけで紹介文書いてみます。(書評ではないのであしからず) アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV) 作者: ダニエル・キイス,小尾芙佐 出版社/メー…

【書評】トーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」「ヴェニスに死す」を読んでみた

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫) 作者: トーマスマン,Thomas Mann,高橋義孝 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1967/09/27 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (40件) を見る 今回の書評は、トーマス・マンの「トニ…

不条理小説の代名詞 カミュの『ペスト』を書評してみた

思えば、ぼくはお堅い本ばかり読んできた。本当は筒井康隆とか北杜夫のようなライトに読める本の方が性に合っているのであるが、ドストエフスキーみたいな難解な小説を読むだけならまだしも書評しようとなると完全に身の丈にあっていないものになってしまう。…

【書評】不倫小説の代表作『ボヴァリー夫人』を読んでみた

ボヴァリー夫人 (新潮文庫) 作者: ギュスターヴフローベール,Gustave Flaubert,芳川泰久 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る フランス文学の傑作であるギュスターヴ・フローベールの『ボヴァリー…

ドストエフスキー『永遠の夫』を読んだので、拙い書評を書いていく

永遠の夫 (新潮文庫 (ト-1-6)) 作者: ドストエフスキー,千種堅 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1979/07/03 メディア: 文庫 クリック: 8回 この商品を含むブログ (28件) を見る 今回はドストエフスキーの『永遠の夫』を読みました。考察を交えた書評を書こ…

北杜夫の処女作『幽霊 或る幼年と青春の物語』の書評をしてみた

幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫) 作者: 北杜夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1965/10/12 メディア: 文庫 クリック: 28回 この商品を含むブログ (24件) を見る 今回は、北杜夫の『幽霊ー或る幼年と青春の物語』の書評を行っていきます。北杜夫とい…

【書評】ポーの『黒猫・アッシャー家の崩壊』を読んでみた

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫) 作者: エドガー・アランポー,Edgar Allan Poe,巽孝之 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/28 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 51回 この商品を含むブログ (42件) を見る 小説全体…

【書評】夏目漱石の『門』を読んで考えたこと

門 (集英社文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/12/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 今回は、夏目漱石の前期3部作のうちの1つ『門』の書評を行っていきたいと思います。 今回の書評は、ガンガンネタバレをしていくつも…

自分が書評をはじめた理由と書評のメリットを書き出してみた

読書感想文とか嫌いだった・・・ ぼくが書評を書きはじめたのは、つい2ヶ月前のことです。 以前から、小説を読むことは好きでありましたが、読んだ感想を外に向けてアウトプットすることはありませんでした。小学校から、課題として出される読書感想文には…

『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ)は、今年読んだ小説のなかでも抜群に良かった

今回は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読みました。 自分にとって、『わたしを離さないで』は今までに読んだことのないような小説でした。今年、読んだ小説のなかでも1番に面白かったです!以前にも、カズオ・イシグロ作品は『…

本を読む意味について考えてみた

読書って言葉 ぼくは本を読むことは好きですが、読書って言葉がなんとなく苦手です。 読書って使うと、小学校の頃から親や先生から強制されてするようなイメージがあるし、履歴書の趣味の欄に読書って書くのも、なんとなく利口そうなイメージを面接官に植え…

【書評】モームの『人間の絆』を読んでみたら、すごい共感した!

先日の『月と六ペンス』に引き続き、モームの代表作『人間の絆』の感想を書いていきます。モームは最近読み始めたのですが、波長が合うのか、『月と六ペンス』も『人間の絆』も読んでいて、グッとくるものがあります。 まず、『人間の絆』がどんなあらすじか…

【書評】モームの『月と六ペンス』を読んで、ふと思うこと 

ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十を過ぎた男が、すべてを捨てて挑…

【読書感想】 嫌われる勇気 岸見一郎・古賀志健

昨今話題の自己啓発本の感想を書こうと思います。 そもそも書評みたいなことをはじめたのは、本をおすすめするためではありますが、アウトプットすることで自分なりに読んだ本の理解を深める目的もあります。自己啓発本はそんなに読む訳ではないのですが、『…

【読書感想】かわいそうだね? 綿矢りさ

今回は、売れっ子芥川賞作家の綿矢りさの作品を読みました。 自分自身はまだ綿矢りさ作品はまだ、この作品が2冊目ではあるものの、妄想女子のまっすぐな気持ちが面白おかしく表現されているのが綿矢りさの特徴だと考えています。 個人的には、女性ってこう考…

【読書感想】 『死者の奢り・飼育』 大江健三郎

死者の奢り・飼育 (新潮文庫) 作者: 大江健三郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1959/09/29 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 227回 この商品を含むブログ (109件) を見る 読書感想文をするのが難しい本を読んでしまいました。 ちなみに大江健三郎作品…

【読書感想】 モルグ街の殺人・黄金虫 エドガー・アラン・ポー

モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 (新潮文庫) 作者: エドガー・アランポー,Edgar Allan Poe,巽孝之 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/04/25 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (35件) を見る エドガー・…