【雑記】社会の話題って麻薬みたいなものだよね

引きこもりは意外と社会を見ている

仕事がしたくなくなると、部屋から出なくなる。

部屋から出ないと、やることもないので、何か読み書きをしているか、

SNSという覗き穴から社会を見てみるということくらいしかやることがなくなる。

 

二ヶ月ちょっと、煩雑とした日常業務とかやるべきことに追われることもなく、引きこもっているわけであるが、この生活で何となく分かってきたことがある。

引きこもりは社会を拒絶している存在であるというイメージがあるが、世の中の情勢にかえって敏感になるんじゃないかということだ。

もしかしたらぼくだけなのかも知れないが、日常に追われることがない分、ツイッターのトレンドなどを見る機会も多くなるので、社会の動きに目がいきやすい。日常の悩みから解放される代わりに、社会からみた自分はどう見えているかとか、個人ではどうしようもない社会的な騒動についてぼんやりと考えたりする。自分の生活をコントロールできるものの、悩みの量的には案外変わらない気がしてしまう。

引きこもりにもそれなりに葛藤はある。

 

世間を見渡すと、暗い話題が多くて、なんだかげんなりする。

個人の力ではどうしようもない話題に触れていても、ただストレスが溜まるだけなのであるが、なんだか目が離せなくなってしまう。もっとそれについて知りたいと思ってしまい、それによってさらにストレスを溜め込む。刺激を求めているという意味で、麻薬みたいなものなのかも知れない。情報中毒なのかも。

高校生の頃、「CLANNAD」 とか「涼宮ハルヒ」などを見てきた人間なので、京アニに対しては思い入れもあったりもする。京アニの放火の事件を見て、なんだか居たたまれない気持ちになり、1000円ぽっちなのではあるが募金してしまった。

それでも選挙に行くことなんかよりも募金をすることの方が、社会に対してはよっぽど意味のあることだとは思う。一票には車一台分の価値があり、一票の積み重ねで社会はできているのかも知れないが、たかが一票である。

社会的に弱い立場の人を助けたいなら、選挙なんかに盛り上がるよりも身銭を切ってしかるべきだ。ただ同情しているのと自分の財布からお金を出すのとでは意味合いが全然違うのが募金してみてよく分かった。ぼくは募金をすることで良心を買った。

 

選挙行かない権利もあるんじゃねえの?

ぼくは政治に関して、他人に語るべきものは持っていないし、そもそも何も言いたくない主義の人間だ。政治に触れても、自分で何かを変えられるわけではないし、そもそも政治の話題は身近にいる人を遠ざける。

それでも、政治の話題なんぞに触れてみようかという意志を起こしてしまったのは、「若者は選挙に行け。社会が変わるから」という雰囲気に一言言っておきたいからだ。

 

嘘をつくな。

 

ちなみにいうが、今回選挙に行かなかったのは今回が初めてで、今まで律儀に行っていた。では、何故行きたくなくなったか。理由は3つ。

1、選挙行け行けムードがうざいから

2、ろくな候補者がいないから

3、若者が選挙に行ったところで社会は変わらないから

 

いちいち面倒であるが、ここは理由付きで説明しておこうかなと思う。

 

1に関しては、ブログ名にもあるように、ぼくはあまのじゃくである。

選挙に行けと命令されると、じゃあ行きませんとなる。

教室の偉そうな委員長に「ちゃんと話し合いに参加しなさい」と言われているような気分になる。そんなわけで、選挙に行けと言われると行きたくなくなる。ポピュリズムに呑まれていいことなんて、何もない。

 

次に2に関して。

選挙シーズンになる度に、候補者のコピペみたいな顔の載ったチラシを見て、いつもウムムと考えこみ、「入れようと思える人間がいねえ」と愚痴をこぼす。それでも選挙には行っていたのであるが、今回は選挙に行かないという選択肢を取った。

要するに、「あんたら全員、投票する価値のある人間はいません」ということだ。

投票率の低さを若者のせいにされるのは、たまったもんじゃない。投票率の低さが政治家の薄っぺらさにあるということを是非理解していただきたい。

 

最後。

若者が選挙に行ったところで何も変わらないから。

政治家は選挙で当選するために、多数派の意見を聞き入れる。若者が求めるものと高齢者が求めるものは異なるので、少子高齢化の現代では自然と高齢者の意見の方を聞き入れる傾向になる。

ひろゆき氏が言っていたのであるが、30代以下の人全員が投票に行ったとしても、40代以上が40%と投票に行くと票数的に勝てなくなる。40代以上の投票率はすでに50%を超えているので、何をしようと勝てない。

けっこう身も蓋もない話だけど、事実だから仕方がない。

一つのものの見方にすぎず、だからといって投票に行かないというロジックに直接つながるかと言われたら微妙なところではあるが、「若者が選挙に行けば政治は変えられる」と言っている人に対しての反論になる。

主義主張の押し付けは勘弁して欲しい。

 

結局、何事もバランスが大切だよね

こういう真剣10代しゃべり場的な記事を書く気はなかったのであるが、書いていたら、案外スラスラとかけてしまった。

よっぽどストレスが溜まっていたのであろう。

 

選挙の日、浅草で写真の練習に行った。

東京在住ではあるものの、浅草はほとんど行ったことがなかった。

自分の知らない場所に行ったり、知らない物事に触れてみるのは楽しいことだと思う。

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