【NZ北島ドライブ】ジャパニーズ引きこもりが征く、ノースランド地方ロードトリップ記 〜Mangawhai Cliff〜
ニート、日本を出て8ヶ月経っている
思えば、ニュージーランドにワーホリに来たきっかけは些細なことだった。
東西線沿線にある会社でスケープゴートにされていたぼくはデスクの後ろで繰り広げられる当て擦りや聞こえよがしの悪口にそれ以上我慢する事ができず、顔面崩壊数秒前といった表情で、営業部長にどうやら熱があるようだから早退する旨伝えると、部長はうむとうなづくなり、「そうするのがいいよ。君」なんてことを宣うのであった。とはいえ、午後2時に家に帰りたくなくて、リストラされて公園のベンチでぼんやりするおっさんよろしく、よれよれのスーツ姿でなんの目的もなく下北沢をうろつき回った。その時にもらったのが、ニュージーランドワーホリ斡旋業者の飴玉入りのチラシだった。その数週間後、完全に心がパンクし、脳漿が頭蓋骨の中で大爆発を起こした。会社に行けなくなってしまい、数ヶ月くらい精神科に行くことくらいしか外出できない体になってしまったわけだが、心の安静を取り戻した頃にワーホリのチラシのことを思い出し、東京のクソ忙しい環状線であっちこっち動き回るよりは自然豊かなニュージーランドで羊でも見ているのが良かろうと思った。
それで、まるで亡命するみたいにこっちに来た。
それが8ヶ月前のことだ。思い切って、その選択をして良かったと思う。
ノースランド地方を制覇したい
ニュージーランドの生活にも慣れ、タウランガのキウイのパッキングの仕事も終わったので、ちょっとロードトリップに出ることにした。
次の仕事が決まるまで、コロマンデル半島を回ってから、北島の最北端ケープレインガまで走破することにしたわけだ。
コロマンデル半島のことについては、すでに記事に書いておいた。
ノースランド地方がどこかというと、この赤い線で囲まれた地域。
ノースランド地方の中心地はWhangarei(ファンガレイ)というところ。
他のワーホリとは違い、あくまでローギアのマイペースな旅だが、日本の引きこもりの旅行記を淡々と書いてみたい。
Mangawhai(マンガファイ)に行こう
オークランドを出発し、最初はMangawhaiを目指す。
東京でほとんど運転してこなかったペーパードライバーゆえに、Whangareiまでの3時間ドライブは自信がなく、途中のMangawhaiまでにしたわけだ。
マンガファイはだいたいここ。
オークランドで車の点検に出していたのが長引いて、マンガファイのバックパッカーズに到着したのは日もすっかり落ちてからだった。
すっかり疲れ果てて、適当にインスタント麺を作って寝た。
初日にWhangareiまで行かなくて良かった・・・。
このMangawhaiにはクリフウォークというトレッキングコースがあるので、そこを歩いてからWhangareiに向かうことに。
朝、i-Siteの近くにある高台から見た風景。
手前はゴルフ場。
Mangawhai Headsに着いた。
せっかくなのでドローンを飛ばしてみる。
Mangawhai heads pic.twitter.com/biXcXnlcAi
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年9月6日
やっぱり海はいい。
砂浜を歩く。
個人的に、ニュージーランドは地球の歩き方なんかに載っている有名観光地よりも、秘境っぽいところというか人の少ないところの方が満足度高い気がする。それは自分があまり人間と接触したくないと思っているからというのもあろうが。
駐車場から20分ほど砂浜を歩くと、ようやくMangawhai Cliff walkの看板が見えてくる。
急斜面を登る。正直きつい。
ドローンを飛ばす必要はなかったかも知れない。
にわか雨が降ったり、ぬかるんだ道を歩いたりしたためにカメラをしまう。
引きこもりのもやし男にはきつい。ていうか、腹が減った。朝、何も食ってない状態で挑むのは無謀だったかも知れない。とはいえ、このまま引き返すのはすごい負けた気がする。
折り返し地点で突然雨が上がったので、カメラを取り出す。ファミリーがハンバーガーをリュックサックから取り出して、ランチを食べはじめる。いいなあ…と思った。
往路は崖上の道、復路は砂浜と磯っぽいところを歩く。満潮時は崖下の道は歩けないので注意。タイドタイムはきちんと確認するべし。
だいたい4時間くらいは歩いた。
やはりニュージーランドはオークランドのような都市部よりも自然豊かな村にいるのがいい。少なくとも、東京の嫌なことを忘れていられる。
次回はノースランド地方の中心地、Whangareiに向かう。