ノースランド地方の中心地Whangareiで、滝を見に行ったり、ダイビングをしたり、車を凹ましたりしてエンジョイする【whangarei fall, Tutukaka】

 

ノースランド地方の中心地 Whangareiへ

Mangawhai で一泊したあとは、Whangarei(ファンガレイ)へと向かった。

whangareiはこんなところにある。

 

その日に立ち寄ったMangawhai cliff が予想以上に良く、ドローンを飛ばしたり、トレッキングをしたりしてエンジョイしてしまったため、whangareiに到着したのは夕方になった。

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mangawhai cliff にて

 

Whangarei市内散策

宿はYHAのホリデーパーク。

割り当てられた部屋にはマオリのおっちゃんとフランス人、ドイツ人。

夜7時に消灯して誰かが寝入り始めたので、飯を作ろうと思った時には部屋が真っ暗になって、自分以外みんな寝ていた。寝るの早えな、みんな疲れているのかな?と思ったら、夜中にマオリのおっちゃんが突然起きて、茹でた豚肉の塊をレンジで温めて、音を立てながら食い始めて参った。

安いバックパッカーズだから仕方のないことなんだけど、一人でいることもお金がかかるものなんだなあとしみじみ思う。一人でいるのって贅沢なことなんだなと。

 

そんなわけで寝不足の目を擦りながら、とりあえずwhangarei初日は市内散策としゃれ込む。

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時間に制限がある旅ではわけではないから、いくらでも融通が効くのである。

ニュージーランドの冬は、雨の日が日本の梅雨並みに多い。おまけにwhangareiの天気は気まぐれで変わりやすく、雨になったのかと思えば、突然晴れたり、雹が降り出したりする。ぼくがいた時だけなのかも知れないけど、天気予報がまったくあてにならなかった。一日のうち、どこかのタイミングで雨が降るからだ。

だから、毎日虹が見れた。

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夕方頃、Mount Parihakaという市内にある、whangarei市内を見渡せるlookoutに行った。

 

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慰霊碑が立っていた。

 

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なかなかどうしていい眺めである。

 

Whangarei Fall

ぼくが泊まっていたアコモデーションのすぐ歩いて行けるところに、Whangarei Fallがある。whangarei市内に滝があるのである。

晴れた朝だったので、カメラ片手に滝を見に行った。

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鳥たちの戯れ。

 

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マイナスイオン〜。気軽にリフレッシュってやつだ。

気分を良くしたぼくはYHAに戻り、次の日にdiscover diving(体験ダイビング)の予約を入れる。もう怖いものは何もないぜ。俺は流れに乗ったぜという超越感と謎のテンションの高さ。

スキップを踏み、ウキウキ気分で車に乗り込むぼく。

 

だが、その日の午後、悲劇が襲いかかってくる。

 

Whangarei Heads(での悲劇)

午後はWhangarei市内を少し離れて、半島の先っちょに行った。

Whangarei Headsには、歩き通すのに5〜6時間かかる Te Whara Trackと、2〜3時間ほどのMount Manaia Trackがあり、ぼくはMount Manaia Trackの方に行こうと思ったわけである。

 

さて、ここで無事、到着とは、ならない・・・。

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ペーパードライバーの上、生まれながらの粗忽者。駐車の時にとんでもないミスをやらかす。

トラッキングコース入り口の駐車スペースは砂利が敷いてはあるのだが、砂利から少しはみ出ると草地になっている。車を前から突っ込む形で止めたのだが、前輪が草地にはみ出てしまった。この草地が連日の雨のせいで、見た目以上にとてつもなくぬかるんでいる。 砂利に前輪を戻すべく、バックギアに入れてアクセルを踏むも空回りして戻らない。

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下手くそな絵でごめんなちゃい



 

どうしよう。パニックを起こしたぼく。こんな事態、免許の教本に載っていなかったはず・・・。

「・・・そうだ。前進して、草地の硬いところから抜ければいいんだ!」 

 ちょっとしたことで判断能力がおしゃか。しょうもない脳みそ。

前進はできた。良かった!たまたまぬかるんでいたところに前輪がはまっていたんだと思ったのも束の間、また車が動かなくなる。

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不穏なTree



 

から回る車輪。巻き上がる泥。アクセルが轟音を立てる。

なのに、動かない・・・。

あたりを見渡すと、他の車のスタックした痕があり、車輪を噛ませるにはちょうどいい木の板が転がっていた。前輪に無理やり噛ませて、アクセルを踏むもダメ・・・。

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人がまるでいないところなので、助けも期待できない。

とにかく動かさなければならない。

今度は後退はできるが、もう自分でも何がしたいのか良く分からなくなっている。

ハンドルをグリグリ回しながら、草地の少しでも硬いところを探してバックしていた瞬間・・・

 

ドカンッ・・・!!

 

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What the hell!!

 

死にたくなった。生きていけないと思った。自分のバカさ加減に・・・。

 

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ああ・・・



 

この後、たまたまキウイのファミリーが通りすがったので、助けてもらった。

キッズとぼくとで車を押し、お母さんが運転席に座り車を動かしたら、タイヤはギュルギュルと回転しながらもなんとか進んで地獄の沼地から脱出できた。

ありがたすぎて、涙が出そうになった。「サンキューサンキュー」と言いすぎて、サンキュー人間になった。

「この時期は雨が降るから草っ原に車を停めちゃダメよ」と言われた。

 

キウイファミリーが去ると、雨がまた降り出した。

すっかり意気消沈して、そのままバックパッカーズに帰ってしまった。これじゃあ、車を凹ましに出かけたようなものだ。

 

でも、まあ、そんな日があったっていいだろう・・・。

 

Tutukaka Coastにてダイビング体験

翌朝、Tutukaka Coastでスキューバダイビング体験をした。 

Tutukakaはニュージーランド有数のダイビングスポットの一つである。世界的に有名なダイバーもTutukakaの海を絶賛したほどであるらしい。

バックパッカーズから20分ほど車を走らせたところにTutukakaダイビングショップはある。

冬の海。絶対冷たい・・・。

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さて、ダイビングショップに着くと、ウェットスーツだのゴーグルだのを受け取り、着替える。

これから深い海に潜ることを考えるとむちゃくちゃ緊張してきた。

実はその前日、ダイビングで注意するべきことについて調べていたのだが、減圧症や肺の過膨張による爆発など恐ろしい単語が目に入った。ダイビングの最中は呼吸をとめてはならない。水深の深いところから急浮上してはならないらしい。

 

怖い。

なんせ前日にしょうもない事故を起こした人間である。パニックで頭が真っ白になって、しまいには海面で白目を剥きながらぷかぷか浮いている自分が容易に想像できる。

だが、この心配は杞憂にすぎないことが後になって分かる。

 

ダイビングポイントまでは船で行く。

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ポイントに到着するまで30分くらい船の中でレクチャーを受ける。耳抜きのやり方や、やってはいけないことなど細かく指導を受け、きちんと理解しているかどうかテストも受ける。

 

さて、ダイビングポイントに到着した。

ポイントの近くではイルカもお出迎えしてくれた。これはちょっとテンションが上がる。

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空気ボンベを背負い、足にフィンをつける。空気ボンベはかなり重く気を抜くとのけぞりそうになるが、この重量感がこれからダイビングすることへの現実感を与えてくれる。あくまでダイビング体験なので、インストラクターの手を握りながら潜るので一応は安心だ。

気分は亀に導かれる浦島太郎だった。これから竜宮城に行くのだ。

 

ゴープロを持って、船尾から海に飛び込む。

水は冷たいが耐えられないほどではない。海底を覗いて見る。海藻が揺らめいていて、とても綺麗だ。水深は7mほどらしい。

耳抜きのやり方やゴーグルに水が入った時の対処法、海の中での合図などをレクチャーしてもらい、いよいよ海に潜る。

インストラクターの手を握り、潜水していく。

さあ!!地球の7割を覆い尽くす海の世界へ。深く届きえない、未知の世界へ!!

 

・・・耳が痛い。耳抜きをしているはずなのに、すごく痛い。

インストラクターの肩を叩き、耳を指差す。一緒に鼻をつまみ、耳抜きをする。右耳はぽこっとなる。また少し潜る。左耳は痛いままだ。インストラクターの肩を叩く。耳を指差す。再び耳抜きをする。鼻をつまみ、耳に空気を送りこむ。治らない。唾を飲み込んでみる。耳は痛いままだ・・・。

一度海面に浮上する。まだ3、4mしか潜ってないらしい。

おいおいおい・・・。なんてこったよ。

なんて情けない浦島太郎。竜宮城どころか海底すら遠い。

 

この後、ずっと耳抜きの練習をするもほんの数m潜っただけで耳が痛い。

こんな情けないダイビングでもちゃんと魚が見れるのは救い。

マダイが小魚を捕食するところなんかも見れた。(ゴープロを持っていたが、画面がブレブレで全然撮れていなかった。どうか許して欲しい。片方の手はインストラクターの手を握っていたわけだし、耳はぎゅうぎゅうに痛かったのだから・・・)

 

二度目のダイブでも、耳抜きができない。

水深数メーターのところをあっぷあっぷしながら潜る動画がこちらである。

 

 

・・・せっかく海は綺麗なのに、情けない感じが伝わってくるのはどうしてだろう・・・?もっと深くまで潜りたかった。竜宮城は非常に遠かった。ダイビング経験者は水深20mまで潜り、伊勢海老を見ているという話である。

羨ましいな。リベンジしたいな。

ぼくは鼻炎気味なので、耳抜きできなかった原因はそこにあるのかも知れない。日本に帰ったら耳鼻科に行くか・・・。

 

そんなわけで次の目的地、pihiaに向かう。