ノースランド地方の中心地Whangareiで、滝を見に行ったり、ダイビングをしたり、車を凹ましたりしてエンジョイする【whangarei fall, Tutukaka】
ノースランド地方の中心地 Whangareiへ
Mangawhai で一泊したあとは、Whangarei(ファンガレイ)へと向かった。
whangareiはこんなところにある。
その日に立ち寄ったMangawhai cliff が予想以上に良く、ドローンを飛ばしたり、トレッキングをしたりしてエンジョイしてしまったため、whangareiに到着したのは夕方になった。
Whangarei市内散策
宿はYHAのホリデーパーク。
割り当てられた部屋にはマオリのおっちゃんとフランス人、ドイツ人。
夜7時に消灯して誰かが寝入り始めたので、飯を作ろうと思った時には部屋が真っ暗になって、自分以外みんな寝ていた。寝るの早えな、みんな疲れているのかな?と思ったら、夜中にマオリのおっちゃんが突然起きて、茹でた豚肉の塊をレンジで温めて、音を立てながら食い始めて参った。
安いバックパッカーズだから仕方のないことなんだけど、一人でいることもお金がかかるものなんだなあとしみじみ思う。一人でいるのって贅沢なことなんだなと。
そんなわけで寝不足の目を擦りながら、とりあえずwhangarei初日は市内散策としゃれ込む。
時間に制限がある旅ではわけではないから、いくらでも融通が効くのである。
ニュージーランドの冬は、雨の日が日本の梅雨並みに多い。おまけにwhangareiの天気は気まぐれで変わりやすく、雨になったのかと思えば、突然晴れたり、雹が降り出したりする。ぼくがいた時だけなのかも知れないけど、天気予報がまったくあてにならなかった。一日のうち、どこかのタイミングで雨が降るからだ。
だから、毎日虹が見れた。
夕方頃、Mount Parihakaという市内にある、whangarei市内を見渡せるlookoutに行った。
慰霊碑が立っていた。
なかなかどうしていい眺めである。
Whangarei Fall
ぼくが泊まっていたアコモデーションのすぐ歩いて行けるところに、Whangarei Fallがある。whangarei市内に滝があるのである。
晴れた朝だったので、カメラ片手に滝を見に行った。
鳥たちの戯れ。
マイナスイオン〜。気軽にリフレッシュってやつだ。
気分を良くしたぼくはYHAに戻り、次の日にdiscover diving(体験ダイビング)の予約を入れる。もう怖いものは何もないぜ。俺は流れに乗ったぜという超越感と謎のテンションの高さ。
スキップを踏み、ウキウキ気分で車に乗り込むぼく。
だが、その日の午後、悲劇が襲いかかってくる。
Whangarei Heads(での悲劇)
午後はWhangarei市内を少し離れて、半島の先っちょに行った。
Whangarei Headsには、歩き通すのに5〜6時間かかる Te Whara Trackと、2〜3時間ほどのMount Manaia Trackがあり、ぼくはMount Manaia Trackの方に行こうと思ったわけである。
さて、ここで無事、到着とは、ならない・・・。
ペーパードライバーの上、生まれながらの粗忽者。駐車の時にとんでもないミスをやらかす。
トラッキングコース入り口の駐車スペースは砂利が敷いてはあるのだが、砂利から少しはみ出ると草地になっている。車を前から突っ込む形で止めたのだが、前輪が草地にはみ出てしまった。この草地が連日の雨のせいで、見た目以上にとてつもなくぬかるんでいる。 砂利に前輪を戻すべく、バックギアに入れてアクセルを踏むも空回りして戻らない。
どうしよう。パニックを起こしたぼく。こんな事態、免許の教本に載っていなかったはず・・・。
「・・・そうだ。前進して、草地の硬いところから抜ければいいんだ!」
ちょっとしたことで判断能力がおしゃか。しょうもない脳みそ。
前進はできた。良かった!たまたまぬかるんでいたところに前輪がはまっていたんだと思ったのも束の間、また車が動かなくなる。
から回る車輪。巻き上がる泥。アクセルが轟音を立てる。
なのに、動かない・・・。
あたりを見渡すと、他の車のスタックした痕があり、車輪を噛ませるにはちょうどいい木の板が転がっていた。前輪に無理やり噛ませて、アクセルを踏むもダメ・・・。
人がまるでいないところなので、助けも期待できない。
とにかく動かさなければならない。
今度は後退はできるが、もう自分でも何がしたいのか良く分からなくなっている。
ハンドルをグリグリ回しながら、草地の少しでも硬いところを探してバックしていた瞬間・・・
ドカンッ・・・!!
死にたくなった。生きていけないと思った。自分のバカさ加減に・・・。
この後、たまたまキウイのファミリーが通りすがったので、助けてもらった。
キッズとぼくとで車を押し、お母さんが運転席に座り車を動かしたら、タイヤはギュルギュルと回転しながらもなんとか進んで地獄の沼地から脱出できた。
ありがたすぎて、涙が出そうになった。「サンキューサンキュー」と言いすぎて、サンキュー人間になった。
「この時期は雨が降るから草っ原に車を停めちゃダメよ」と言われた。
キウイファミリーが去ると、雨がまた降り出した。
すっかり意気消沈して、そのままバックパッカーズに帰ってしまった。これじゃあ、車を凹ましに出かけたようなものだ。
でも、まあ、そんな日があったっていいだろう・・・。
Tutukaka Coastにてダイビング体験
翌朝、Tutukaka Coastでスキューバダイビング体験をした。
Tutukakaはニュージーランド有数のダイビングスポットの一つである。世界的に有名なダイバーもTutukakaの海を絶賛したほどであるらしい。
バックパッカーズから20分ほど車を走らせたところにTutukakaダイビングショップはある。
冬の海。絶対冷たい・・・。
さて、ダイビングショップに着くと、ウェットスーツだのゴーグルだのを受け取り、着替える。
これから深い海に潜ることを考えるとむちゃくちゃ緊張してきた。
実はその前日、ダイビングで注意するべきことについて調べていたのだが、減圧症や肺の過膨張による爆発など恐ろしい単語が目に入った。ダイビングの最中は呼吸をとめてはならない。水深の深いところから急浮上してはならないらしい。
怖い。
なんせ前日にしょうもない事故を起こした人間である。パニックで頭が真っ白になって、しまいには海面で白目を剥きながらぷかぷか浮いている自分が容易に想像できる。
だが、この心配は杞憂にすぎないことが後になって分かる。
ダイビングポイントまでは船で行く。
ポイントに到着するまで30分くらい船の中でレクチャーを受ける。耳抜きのやり方や、やってはいけないことなど細かく指導を受け、きちんと理解しているかどうかテストも受ける。
さて、ダイビングポイントに到着した。
ポイントの近くではイルカもお出迎えしてくれた。これはちょっとテンションが上がる。
空気ボンベを背負い、足にフィンをつける。空気ボンベはかなり重く気を抜くとのけぞりそうになるが、この重量感がこれからダイビングすることへの現実感を与えてくれる。あくまでダイビング体験なので、インストラクターの手を握りながら潜るので一応は安心だ。
気分は亀に導かれる浦島太郎だった。これから竜宮城に行くのだ。
ゴープロを持って、船尾から海に飛び込む。
水は冷たいが耐えられないほどではない。海底を覗いて見る。海藻が揺らめいていて、とても綺麗だ。水深は7mほどらしい。
耳抜きのやり方やゴーグルに水が入った時の対処法、海の中での合図などをレクチャーしてもらい、いよいよ海に潜る。
インストラクターの手を握り、潜水していく。
さあ!!地球の7割を覆い尽くす海の世界へ。深く届きえない、未知の世界へ!!
・・・耳が痛い。耳抜きをしているはずなのに、すごく痛い。
インストラクターの肩を叩き、耳を指差す。一緒に鼻をつまみ、耳抜きをする。右耳はぽこっとなる。また少し潜る。左耳は痛いままだ。インストラクターの肩を叩く。耳を指差す。再び耳抜きをする。鼻をつまみ、耳に空気を送りこむ。治らない。唾を飲み込んでみる。耳は痛いままだ・・・。
一度海面に浮上する。まだ3、4mしか潜ってないらしい。
おいおいおい・・・。なんてこったよ。
なんて情けない浦島太郎。竜宮城どころか海底すら遠い。
この後、ずっと耳抜きの練習をするもほんの数m潜っただけで耳が痛い。
こんな情けないダイビングでもちゃんと魚が見れるのは救い。
マダイが小魚を捕食するところなんかも見れた。(ゴープロを持っていたが、画面がブレブレで全然撮れていなかった。どうか許して欲しい。片方の手はインストラクターの手を握っていたわけだし、耳はぎゅうぎゅうに痛かったのだから・・・)
二度目のダイブでも、耳抜きができない。
水深数メーターのところをあっぷあっぷしながら潜る動画がこちらである。
前にWhangareiの近くのTutukakaでdiscover divingした時の映像(ブログ用) pic.twitter.com/vRddUsoSz3
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年10月26日
・・・せっかく海は綺麗なのに、情けない感じが伝わってくるのはどうしてだろう・・・?もっと深くまで潜りたかった。竜宮城は非常に遠かった。ダイビング経験者は水深20mまで潜り、伊勢海老を見ているという話である。
羨ましいな。リベンジしたいな。
ぼくは鼻炎気味なので、耳抜きできなかった原因はそこにあるのかも知れない。日本に帰ったら耳鼻科に行くか・・・。
そんなわけで次の目的地、pihiaに向かう。
【NZ北島ドライブ】ジャパニーズ引きこもりが征く、ノースランド地方ロードトリップ記 〜Mangawhai Cliff〜
ニート、日本を出て8ヶ月経っている
思えば、ニュージーランドにワーホリに来たきっかけは些細なことだった。
東西線沿線にある会社でスケープゴートにされていたぼくはデスクの後ろで繰り広げられる当て擦りや聞こえよがしの悪口にそれ以上我慢する事ができず、顔面崩壊数秒前といった表情で、営業部長にどうやら熱があるようだから早退する旨伝えると、部長はうむとうなづくなり、「そうするのがいいよ。君」なんてことを宣うのであった。とはいえ、午後2時に家に帰りたくなくて、リストラされて公園のベンチでぼんやりするおっさんよろしく、よれよれのスーツ姿でなんの目的もなく下北沢をうろつき回った。その時にもらったのが、ニュージーランドワーホリ斡旋業者の飴玉入りのチラシだった。その数週間後、完全に心がパンクし、脳漿が頭蓋骨の中で大爆発を起こした。会社に行けなくなってしまい、数ヶ月くらい精神科に行くことくらいしか外出できない体になってしまったわけだが、心の安静を取り戻した頃にワーホリのチラシのことを思い出し、東京のクソ忙しい環状線であっちこっち動き回るよりは自然豊かなニュージーランドで羊でも見ているのが良かろうと思った。
それで、まるで亡命するみたいにこっちに来た。
それが8ヶ月前のことだ。思い切って、その選択をして良かったと思う。
ノースランド地方を制覇したい
ニュージーランドの生活にも慣れ、タウランガのキウイのパッキングの仕事も終わったので、ちょっとロードトリップに出ることにした。
次の仕事が決まるまで、コロマンデル半島を回ってから、北島の最北端ケープレインガまで走破することにしたわけだ。
コロマンデル半島のことについては、すでに記事に書いておいた。
ノースランド地方がどこかというと、この赤い線で囲まれた地域。
ノースランド地方の中心地はWhangarei(ファンガレイ)というところ。
他のワーホリとは違い、あくまでローギアのマイペースな旅だが、日本の引きこもりの旅行記を淡々と書いてみたい。
Mangawhai(マンガファイ)に行こう
オークランドを出発し、最初はMangawhaiを目指す。
東京でほとんど運転してこなかったペーパードライバーゆえに、Whangareiまでの3時間ドライブは自信がなく、途中のMangawhaiまでにしたわけだ。
マンガファイはだいたいここ。
オークランドで車の点検に出していたのが長引いて、マンガファイのバックパッカーズに到着したのは日もすっかり落ちてからだった。
すっかり疲れ果てて、適当にインスタント麺を作って寝た。
初日にWhangareiまで行かなくて良かった・・・。
このMangawhaiにはクリフウォークというトレッキングコースがあるので、そこを歩いてからWhangareiに向かうことに。
朝、i-Siteの近くにある高台から見た風景。
手前はゴルフ場。
Mangawhai Headsに着いた。
せっかくなのでドローンを飛ばしてみる。
Mangawhai heads pic.twitter.com/biXcXnlcAi
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年9月6日
やっぱり海はいい。
砂浜を歩く。
個人的に、ニュージーランドは地球の歩き方なんかに載っている有名観光地よりも、秘境っぽいところというか人の少ないところの方が満足度高い気がする。それは自分があまり人間と接触したくないと思っているからというのもあろうが。
駐車場から20分ほど砂浜を歩くと、ようやくMangawhai Cliff walkの看板が見えてくる。
急斜面を登る。正直きつい。
ドローンを飛ばす必要はなかったかも知れない。
にわか雨が降ったり、ぬかるんだ道を歩いたりしたためにカメラをしまう。
引きこもりのもやし男にはきつい。ていうか、腹が減った。朝、何も食ってない状態で挑むのは無謀だったかも知れない。とはいえ、このまま引き返すのはすごい負けた気がする。
折り返し地点で突然雨が上がったので、カメラを取り出す。ファミリーがハンバーガーをリュックサックから取り出して、ランチを食べはじめる。いいなあ…と思った。
往路は崖上の道、復路は砂浜と磯っぽいところを歩く。満潮時は崖下の道は歩けないので注意。タイドタイムはきちんと確認するべし。
だいたい4時間くらいは歩いた。
やはりニュージーランドはオークランドのような都市部よりも自然豊かな村にいるのがいい。少なくとも、東京の嫌なことを忘れていられる。
次回はノースランド地方の中心地、Whangareiに向かう。
【NZ北島ドライブ】コロマンデル半島をのんびりロードトリップした 〜New chums beach, Coromandel town〜【その3】
前回の続き
Whitiangaの近くにあるホットウォータービーチとカセドラルコーブに行った。
今回は、New Chums Beach と Coromandel Town に行った時のことを記事にしようと思う。
干潮の時にしか辿り着けないビーチ
コロマンデル半島に行く時は、何にせよ潮見表で干潮の時間を確認し、それに合わせて、行動を計画することが大切らしい。
New Chums Beach(ニューチャムズビーチ)という干潮にしかたどり着けないビーチがある。
ここはだいたいwhitiangaから30分ほどのところにある。
満潮の前後2時間の間にはたどり着けない時間制限のあるところなので、プライベートビーチ感が楽しめる。
ちなみに世界トップ10ビーチにランクインしたことのあるすごい経歴を持つ、エリートビーチ。
リゾート開拓はまったくなされていない、原生林に囲まれた秘境ビーチなのだ。
ホットウォータービーチとカセドラルコーブに行った時は干潮時間に遅刻したものの、今回はちゃんと間に合った。
靴を脱ぎ、小川を渡る。岩場を進み、ぬかるんだ道を進む。
サンダルでは怪我をする可能性が高いので、トレッキング用の靴とタオルを持っていくことをおすすめする。
40分近くかけて歩いていくと、ようやくたどり着いた。
これがエリートビーチ。
人もおらず、開放的。人間嫌いのぼくにとっては、やった!とガッツポーズしたくなるようなところ。
ピンク色の砂のビーチ。
せっかくなので、ドローンも飛ばしてみた。
空から見ると、黄金色にも見える。
冬の初めに行ったので、スピッツの夏が終わるを口ずさんでいた。
軽い砂を、蹴り上げて走る…濡れた髪が白いシャツ弾むようにたたいてた…
New chums beach pic.twitter.com/i3Hz4OD5wN
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年8月23日
羽を伸ばした。
一時間ほどのんびりした。
Coromandel Townでのんびりする
次に向かったのはCoromandel Town。
コロマンデルタウンはこじんまりしていて、雰囲気のいいところだった。
この町のすぐ近くに牡蠣の会社があり、12個の生牡蠣を18.5ドル(1200円)ほどの安価で食べることができます。
めちゃ美味い!
バックパッカーズにいたフランス人、ドイツ人と一緒にビリヤードしたり、のんびりとした一日を送りました。
オークランドに向かう
コロマンデル半島を出て、オークランドへと向かいます。
この日のドライブはペーパードライバーには厳しかった・・・。
コロマンデル半島の西側の道路、きちんと道が舗装されていないし、道幅も狭く、集中して運転しないと海に落っこちそうになる・・・。
Thamesという町はちょっと立ち寄りましたが、特に行きたいところもなかったので、ほぼほぼスルー。というか、運転に疲れて、体力があまり残っていなかった・・・。
ペーパードライバーにはオークランドの運転は怖いですね。
ジャンクションが多いのなんのって・・・。何度グーグルマップに騙されたか・・・。
死にそうになりながら、オークランドのバッカパッカーズに到着・・・。
車の整備をしてから、今度はさらに北上して、ノースランド地方に向かいます。
【NZ北島ドライブ】コロマンデル半島をのんびりロードトリップした 〜Hot water beach, Cathedral cove〜【その2】
前回の続き
さて、前回はWhangamata、Whitiangaに到着した。
と言っても、連日の雨続きで特別なことを何かしたわけではないが、まあ、呑気な生活である。
今回は、Whitianga近くにあるホットウォータービーチとカセドラルコーブに行ったことについて書こうと思う。
温泉の湧き出るビーチ
ニュージーランドには、温泉の湧き出るビーチがある。
その名もHot water beach(そのまんま)。
砂浜にスコップで穴を掘ると、暖か〜い温泉が湧き出てくるというわけだ。
これはちょっと面白そうだ。
海にもっとも近い場所で、温泉を楽しもうではないか。
ホットウォータービーチはフィティアンガから車で40分ほど。
フィティアンガから出ているフェリーで対岸まで向かうことはできるが、そこからホットウォータービーチまで歩いていくのは現実的じゃないし、フェリーに車を載せることはできないゆえに、車でぐるりと内湾から遠回りしなければならない。
相変わらず、曲がりくねった山道とボコボコの道路がペーパードライバーには恐ろしい。
こういう見晴らしの悪い山道以外ならば、ニュージーランドのドライブは楽しいのだが・・・。
ホットウォータービーチに着いた。
駐車スペースがかなり限られているが、 冬なので人は少ない。
冬にビーチに行って、温泉に入る。
どんな格好をしていけばいいのか全然分からない。
まあ、とりあえず、靴下脱いで、スポーツ用のハーフパンツ履いて、上は下着で行けばいいんじゃないかと思ったが、なんてこった、ハーフパンツを宿に忘れている。
おまけに、海を見れば、今は干潮ギリギリではないか。
そう、ここはド干潮の時に来ないと、ビーチの温泉が楽しめないのだ。干潮のタイミングで宿を出たのは遅かったか・・・。
そんなわけで足湯で我慢することにした。仕方ない・・・。
一応、まだ干潮なので、足湯だけなら入れるものの、迫りくる波が温泉と混じり合う。
とはいえ、足元から湧き上がる温泉がけっこう熱かったので、波が入ってくるくらいの方がかえっていいのかも知れない。ちょうどいい湯加減だった。
しばしの間、リラックス。
いい景色である。
ちなみにこんな猛者もいる。
確かに掘り上げた砂を壁にしてしまえば、まだ温泉には浸かれる。
とはいえ、冬に海パンを履いてまで温泉に浸かりたくはなかったので、自分的には足湯でちょうどいい気がする。
いい感じにリラックスできた。
ナルニア国物語のロケ地
次に行くのは、Cathedral cove。
ここはナルニア国物語のロケ地として使われた場所らしい。
ナルニア国物語を見たのは遠い昔で、正直記憶に残るほど面白いと思わなかったので、どんな話の筋だったのかさえも覚えていないが、シーニックな映画だったことは覚えている。
ここもまたフィティアンガから40分ほど。
さて、ここに行くのも本当は干潮のタイミングの方がいいのであるが、カセドラルコーブの駐車場から目的地まで40分も歩かなければならないことを計算に入れてなかった。
そんなわけで結局、到着したのは潮が満ちている時間になってしまったわけであるが、ブログ名にもつけている通り、あまのじゃくな私としては、皆が干潮のタイミングで行くのなら、俺は満潮に行ってみるのも悪い気はしないわけである。
・・・無論、これは時間にルーズな自分に対する言い訳である。
さて、着いた。
ここも駐車スペースは限られている。オフシーズンの冬に来て、正解だったと思う。
駐車場は高台にあるために、ここからでもいい景色が見られる。
ここから40分ほどのトレッキングで、崖を下っていく。
こんなところにヤギがいた。
何しているんだね?君たち。
そんなこんなで着いた。
満潮でも綺麗だ。確かに絵になる入江だ。
干潮に行けば、この岩を潜り抜けて、向こう側に行けるのだが・・・。
仕方がない。(二回目)
これが人生だ。
満潮だと、波が岩にぶつかり、轟音を立てて響きわたる。
この音は満潮の時ではないと聞けない音だ。
干潮派たちめ、ざまあみろ。
ハヘイビーチでドローンを飛ばす
フィティアンガのi-Siteでドローンの許可はもらってきたため、Airshareというアプリで飛ばせそうかどうか再度確認、空撮の申請を出して、ビーチでドローンを飛ばした。
ドローンを飛ばすのは、つくづくめんどくさい。
ハヘイビーチはカセドラルコープのすぐ真横にあるビーチだ。
ここには、カツオノエボシという電気クラゲの死骸がたくさん打ち上げられていて、ビビった。
たぶんカツオノエボシだと思う。
カツオノエボシといえば、死者も出るくらいのクラゲ界でもトップ3くらいには食い入りそうな猛毒クラゲである。それなのに、キウイの人、裸足でビーチを歩いている。
強すぎない?
それはさておき、ドローンだ。
強風が吹いていたため、おそるおそる飛ばした。
その映像がこちらである。
ニュージーランドの北島、Haheiビーチでちょっとだけドローン飛ばしてみました
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年6月28日
(飛行許可申請済みです) pic.twitter.com/jhVL0mZqgZ
もうちょい空撮技術あげなくては。
でも、まあ波の打ち寄せる感じとか撮れて良かった。
【NZ北島ドライブ】コロマンデル半島をのんびりロードトリップした 〜Whangamata,Whitiangaでのんびりお散歩〜【その1】
ペーパードライバーだけどロードトリップに行く
6月中旬頃、仕事もひと段落し、多少のお金をためることができたので、ホームステイしていたタウランガを出て、ロードトリップに出ることにした。(ペーパードライバーだけど)
ニュージーランドは日本と季節が反対で6月から本格的な冬に入るため、比較的暖かい気候になるコロマンデル半島、ノースランド地方へと北上することにした。(ペーパーードライバーだけど)
コロマンデル半島とはオークランドの東側にあるリゾート地。
手軽に遊びに行ける場所として、キウイからも人気が高いらしい。
お金はないけど時間だけはたっぷりあるので、のんびりとニュージーランドの大自然を満喫しようと思ったわけだ。
Tauranga(タウランガ )〜Whangamata(ファンガマタ)
三ヶ月お世話になった、Paengaroaのホストファミリーの家を出る。
旅に出る時、ホストファミリーから「俺はお前の運転が心配だ」と言われた。・・・自分でも心配している。「またうちに遊びにきてくれよ」と温かい言葉をかけてくれて、ありがたいと思う。
猫ちゃんにもお別れして出発。
とりあえず、この日向かうところは、半島のほぼ入り口にあるWhangamata。
なんせペーパードライバーなので、刻みながらゆっくりと行こうと思った次第だ。
Whangamata(ファンガマタ)はサーフィンスポットとして有名な場所らしいのだが、冬だしサーフィンの経験もなく、おまけにWhangamataにいる間ずっと雨が降っていたので、今回はパスしておいた。
では、Whangamataにいる間、何をしていたのか?
何もしていない。雨だから。
車の中でフィッシュアンドチップスを食いながら、フロントガラスに映る大雨のビーチを見ていた。
Whangamata(ファンガマタ)〜Whitianga(フィティアンガ )
コロマンデル半島のドライブはけっこう怖い。
山道だらけで、道幅も狭く、道もボコボコだ。おまけに雨に降られた日には、視界が悪く、ハンドルを握り締めて運転しなければならなくなる。レフトハンドブレイクで鼻歌まじりとはいかない。
Whitiangaに着くと、さすがに晴れたが、冬のニュージーランドは雨の日が非常に多い。
到着したバックパッカーズはこんな感じ。割と過ごしやすいところだった。
次の日、フェリーで対岸まで行き、お散歩をした。
対岸まで五分ほど。
そこから散歩していると、ぼくにうってつけのビーチがあった。
マジで一人きりである。
海は飽きない。波音を聞いているだけでも何時間も過ごせる。
シェイクスピアクリフという高台にも登ってみた。
いいお散歩になった。
帰り道、whitiangaのビーチに変な鳥の三兄弟がいた。
ビーチの三兄弟 pic.twitter.com/1HHs5UDFjh
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年7月20日
【NZワーホリ】ニュージーランドでボートフィッシングをしたら、あの高級魚が入れ食いだった
ホストファミリーの知り合いのボートで釣りに行く
毎週木曜日に近所のラグビークラブで行われる食事会(というよりも飲み会)に 、ホストファミリーと一緒に行くのであるが、ホストファミリーの知り合いがおニューのボートを買ったということで、ありがたいことに沖合の方に釣りに連れていってくれることになった。
キウイ(ニュージーランド人)はきさくで親切な人ばかりだ。
夏に南島のカイコウラでフィッシングツアーに参加した際も、カサゴ?ノドグロ?が爆釣だった。
今回は冬の北島はタウランガでの釣行。
一体何が釣れるんじゃろうか。
車でボートを牽引
ニュージーランドでは、ボートを所有している人は決して珍しくない。土地はいくらでもあるため、たいていの人は家にボートをとめて、保管している。
水辺に船を出すときは、自家用車でボートを牽引してしまう。
こんな風に・・・。
ちなみにボートの給油もガソリンスタンドでできてしまう。
日本ではあまり見ることのない光景だ・・・。
今回はタウランガのマウントマウンガヌイから出航。
どうやって出航するのかというと・・・
先日ホストファミリーの知り合いにポートフィッシングに連れてもらったときの、出航の様子 pic.twitter.com/IPcMkHrlXI
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年6月30日
車を後退させて、着水させる。なんというワイルドスタイル。
ちなみに、ボートをランディングさせるポイントをboat rampと呼び、色んなところで見る。
さらに、ここから釣り場まで船で30分。
酔い止めを飲んでなかったら、死んでいたと思う。胃を激しくシェイクされながらも、風光明媚な景色で内臓から湧き上がってくるものを誤魔化していた。
左側がマウントマウンガヌイ pic.twitter.com/SiV5EJECEu
— あまのじゃくのきまぐれ (@amanojakky0217) 2020年6月30日
超簡単に立派な鯛が釣れる
釣り場に着くと、さっそく借りた竿と胴付き仕掛けにイワシをかけて、釣り開始。
Motiti islandの岩場で釣りをしたので、水深は20mほどで、重りが底に着いたら、根がかり防止で1、2mほど巻き上げる。
のんびり魚が食いつくのを待つつもりが、いきなりゴツゴツとあたりまくる。竿をしゃくるとぐんぐんと強い引き。いきなり30cmクラスのマダイが釣れてしまう。日本ではのマダイは警戒心が強くて、こんなに簡単に釣れない。
だが、30cmとはいえ、ニュージーランドではレギュレーションギリギリサイズ。ぼくからみたら、立派なマダイもベイビーとか言って、海の中に投げ込んでしまう。マダイも餌取り扱いなのだ・・・。釣り針もどでかいので、小さなマダイの餌取り猛攻ですぐに海に沈めるとすぐに餌も取られてなくなってしまう。
40cmでようやくキャッチサイズになる。
このサイズになると、魚とファイトしている感が出る。(20cmくらいだと、針掛りしているかどうかも気づかなかった)
70cmクラスのマダイもあっさり釣れた。
マダイを大量に釣り上げたあとは、キングフィッシュを狙う。
キングフィッシュとは、日本でいうヒラマサ、ブリのことをさす。餌は活きアジをまるまる針にかけて、泳がせる。こちらではアジはただのキングフィッシュを釣るための餌扱いであり、アジを食うなんて言ったら変人扱いである。なんとももったいない・・・。
一度、ホストファミリーの息子さんの竿にキングフィッシュは針掛りしたものの、 ボートの淵に潜られて糸を切られてしまった。
そんなこんなで、ニュージーランドフィッシングトリップを終えた。
だいぶお腹いっぱいである。
ニュージーランドは釣り天国
釣れたマダイは、刺身やらアクアパッツアなどにして食べた。
ワーホリ貧乏生活でも、マダイが釣れると一気に食事も豪華になる。
ニュージーランドにいるなら、釣り未経験者でも簡単に大物が釣れるのでチャレンジしてみるべきだと思う。
また、釣り行きたいな・・・。
【ニュージーランド】最高難度の冬の川で初心者がラフティングをしたら、人生まるごと吹っ飛ばされた気がした【最大落差7m】
世界的にも有名なニュージーランドのラフティング
ニュージーランドはアクティビティ大国で、アウトドアな人間にとって天国のような場所であるが、ラフティングもまた世界的に有名である。
さて、今回は引きこもり気質のもやし男であるぼくが冬のロトルアのカイトゥナリバーにて、冷や水に浸かり、人生丸ごと投げ出された経験について話そうと思う。
ぼくは今ワーキングホリデーでニュージーランドに来ているが、ようやくキウイのパッキングの仕事が終わり、たっぷりの時間と多少自由に使える金ができた。
とはもうニュージーランドは6月になるともう冬になり、できるアクティビティが減ってくるわけだが、閑散期になると割引価格で遊ぶことができる。
ラフティングも本来なら105ドルのところ、ぼくが予約サイトを見た時には85ドルになっていたので、極寒ラフティングになることは目に見えていたのにも関わらず、このわずかな割引に負け、予約することにしたわけだ。
そもそもラフティングってなによ
ラフティングという単語自体を聞いたことはあるが、それがどんなアクティビティなのかよくわからない人に、ここで説明しよう。
ラフティングとは、簡単に言えば6〜8人乗りのゴムボートでパドルを使って川を下っていくアクティビティである。
日本で引きこもりをやっていた時には、『こんな非生産的で自分自身を無意味にリスクに晒す遊びをやるなんて、なんと人間とは愚かしい生き物なのだ』なんて考えながら鼻くそをほじくっていたわけだが、これは結果ではなく急流を駆け下る過程を楽しむものだ。
さて、このラフティングのできる運行河川には1〜6の難易度が定められている。
・grade1:静かな流れ。水面に波が立たないか、さざ波程度の小さな波しか立たない瀬。(5歳の子どもでも参加できる)
・grade2:中くらいの波が続くが、険悪な障害物がなく、素直な流れで見通しの良い瀬。(5歳以上の子どもでも参加できるが10歳以下の子どもは大人の付き添いが必要)
・grade3:大波が連続したり、不規則な大波の発生する瀬。障害物も増え、流れを読む力や的確な進路変更の技術を要する。(13歳以上なら参加できる)
・grade4:船を転覆させるほどの大波や渦が発生し、下見の必要な瀬。時として険悪な障害物も出現し、これらを回避するための高度な技術、判断力に加え、レスキュー能力も要する。13歳以上なら参加できる)
・grade5:非常に大きな波や渦、障害物の連続する、長く複雑な瀬で、生命の危険もある。高度な技術、判断力が必要なのはもちろん、下見やレスキューについても万全の体制で臨む必要がある。13歳でも参加はできるが、16歳以下の子どもは大人の付き添いが必要)
・grade6:究極の進路選択が必要な極限状態の瀬。一般的に、生命の危険なくしては降下不可能とされている。(資格や経験が必要とされる。死にたい人向け)
ぼくが挑戦してきたのは、ロトルアのカイトゥナリバー(kaituna river)の難易度5。
死にたい人間を除けば、実質的には最高難易度である。
ちなみにロトルアには3つの川があり、どこでもラフティングができる。
もっと難易度の低いものもあったのだが、なぜ難易度の高いものを選んでしまったのか、ぼくにもよく分からない。
まさかの寒中水泳
ぼくは冬のラフティングを甘く見ていた。
水しぶきはとんでくるであろうが、手持ちのgo proで綺麗な景色を撮影しながら、川下りできるものだと思っていたのだ。(実際にラフティングするまで自分もパドルを漕ぐものだとは思っていなかった)
ディズニーのスプラッシュマウンテンに乗るお気軽な感覚である。
ラフティングツアーの会社に着くと、さっそくウェットスーツを着て、さらにその上に二重でウェットスーツを着る。
サイヤ人の戦闘服を着ているみたいな気分になった。
まあ、それはさておき。
完全にgopro を手持ちで持って撮影できる雰囲気でもないため、失くしても困るし(なんのためのアクションカメラなんだか・・・)、バッグの中に置いてきた。
バスでゴムボートを出すポイントに向かう最中、ボートから落ちた時のレクチャーを受けるが、やってはいけないことが意外と多くて、いきなり頭の中に入らない。(日本語と絵でまとめられたものが読めるので、それに関しては安心できる)
ボートを出す前に、ガイドから「お前、泳げるか?」と聞かれる。
「まあ、たぶん・・・」と答えると、「ならよし」と言われた。
この時、まさか・・・と思った。
まさか、俺はとんでもないことをしでかしてしまったんじゃ・・・。
そのまさかだった。
ラフティングをしながら写真を撮れる状況ではなかったので、どんな様子で川下りをしたのが、ラフティング後に30ドルで購入した外側からの写真を見ていただきたい。
まあ、とにかくこれだけではない。
ボートから落とされて、急流の中を泳いだり、小さな滝を流れ落ちたりした。
(無論、救命胴衣はつけてる)
体の芯から凍りついているのに、頭の中ではアドレナリンがどぱどぱ出ている。
これは新体験というか、なんというか。
ひょっとすると、ぼくは一回死んだのかも知れない。
超楽しかったけど、冬の川では二度とやりたくない。
今度は夏に行こう。夏に・・・。
鼻風邪引いた
ラフティングを終えたあとは、震えが止まらなかったため、近くの天然温泉に行った。
が、温泉程度でなんとかなる寒さではない。
後日、鼻風邪を引いた。
これがディスカウントとのトレードオフなのである。
みんな・・・。ラフティングは夏に行こう・・・。