【ビビり?内向的?考えすぎ?】生きづらい性格特性HSPについてまとめてみました【5人に1人が当てはまる】
最近HSPって言葉をよく聞きませんか・・・?
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、直訳すると、とても繊細な人のこと。
自分で言うのも、こうなんなんですけど、ぼくはけっこうこのHSPの気がありまして・・・。
はっ?自分で繊細とか言っちゃうのかよ、気持ちわりいな!って感じなんですけど、
実際、メンタルはお豆腐なんですよ。
まあ、それは置いといて・・・。
今回はこのHSPについて、考えていこうかなと思います。
この記事では以下の三冊を要約して記事を書いています。
HSPってそもそもなに?
HSPとは、アーロン博士によって提唱された概念で、タフな人間と、とても繊細な人間(HSP)の二種類に分類しただけのことです。アーロン博士によると、5人に1人がHSPだと言われています。けっこう多いですよね?
HSPというと、なんか特殊能力ある感じの言い方していますけど、簡単に言うと感覚過敏かそうでないかの指標です。
HSPの特徴としては、①深く処理する②過剰に刺激を受けやすい③感情の反応が強く、共感力が強い④些細な刺激もキャッチすることが挙げられています。自分は自分、他人は他人と区別する境界線が薄いために、他人の考えや感情がなだれ込んできてしまい、疲れてしまうのです。また、直感力が強いこともHSPの特徴として挙げられています。
要するに、周りからの刺激を過度に受け取ってしまい、周りにぶん回されてしまうタイプと言えると思います。
HSPチェックというものもあり、ネット上でも簡単に診断してみることが可能です。「HSP チェック」と検索してみると、いくつかそういったチェックできますので、自己診断してみることをおすすめします。
敏感な人は不当評価を受けてきた
些細なことでも敏感で反応してしまうからこそ、恥ずかしがり屋とか引っ込み思案、怖がり、内向的といった言葉を使われてきました。
世の中では外向的で体力があって、ポジティブ、人付き合いのいい人間の方が、価値があると見なされる場合が多いですよね。交友関係が広くて、会社でも飲み会によく参加するような人たちの方が確実に印象がいい人に見えてしまいます。
一方、敏感である特性には、危機管理能力が高かったり、創造力が高かったり、一度に情報を多く処理ができるなどといった長所となる一面もあるにも関わらず、内向的という言葉(ビビりとか隠キャラ)という一言で片付けられてきました。
HSPと呼ばれる人たちは世の中の期待に無理に答えようとしたり、タフであることを求められたりするので、自己評価が低くなりがちになってしまうのです。
世の中にはHSP型の人間は必要
人間のみならず、動物でもHSP的な性格特性をもつ個体もいるらしいです。
種の生存競争という観点からみても、注意深く慎重であることは大切です。衝動的で冒険心のある肉食動物は獲物を容易に見つけることができるかも知れませんが、追う方にばかり注意を向けているので、さらに大きな肉食動物に食べられてしまうことも多いでしょう。
新たな状況に身を置かれた時には二つの戦略があります。一つは真正面から向き合って試行錯誤を繰り返し、挑戦してみる。二つ目は慎重に行動を起こす前にじっくりと物事を観察してみる。要するにバランスの問題で、どちらかに偏っていては種として生存することが難しくなってしまうのです。
人間でも同じことが言えると思います。無理に突っ走った行動をとれば、ラッキーもあるかも知れないし、予想できたはずの落とし穴にはまってしまうかも知れません。逆に慎重になりすぎて、行動しなければ目の前のチャンスを逃してしまうことも多いでしょう。
ぼくが言いたいのは、HSPは損な役回りをしがちな性格特性ではなくて、活かせる場所が必ずあるということです。
イルセ・サン著の『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』という本の中で、HSPの能力として以下の7点を挙げています。
1. 一度に多くの情報を吸収できる
2.音やにおいなどの微細な違いも察知できる
3.ゆっくり、深く多角的に考えられる
4.とても慎重で、危機管理能力が高い
5.共感力が高く、気配り上手
6.誠実で、責任感がある
7.想像力が豊かで、内的生活が充実している
HSPは生まれながらの特性なので、根っこの性格を変えることはできません。
HSPは自分の特性を考えて、一番能力が発揮しやすいところを見つけることが一番大切なのではないかなと思います。
あんまりHSPであることを意識しないほうがいいと思う
HSPとググってみると、検索キーワードの候補の中に、「HSP 診断書」とか「HSP 原因」とか出てきます。
HSPは病気ではなく、生まれながらの性格特性です。
性格特性であるために、HSPと一言でいっても千差万別で、例えば、旺盛な好奇心や刺激を求めるHSSと呼ばれる性格特性を持ちながら、HSPの特徴である刺激への敏感さや鋭い直感力を持つ人もいます。(おそらく自分はこのタイプ)
HSPであることを受け入れて、敏感であることの長所を活かしつつ、改善できそうなところは改善するということが大切なのではないでしょうか。HSPであることを意識しすぎると、HSPであることを言い訳に使ってしまうことも多くなってしまうと思うので、自分が特別だということは意識せずに、どうしたら生きやすくなるかということを考えていくべきなのではないかなと思います。